今日は七夕。昨日、東京・大田区蒲田のデイサービスで行った、月に1度のメディカルアロマ講座で、大切なことに気付かされる出来事がありました。
今月の作品は、多くの方に人気のルームスプレー(朝用・夜用)。
香りを嗅ぐと、どのように脳を刺激するのか、大きな絵と模型を見せながらデモンストレーション。
4種の精油の香りをそれぞれ嗅ぎ比べる際、匂いが分からないとおっしゃる方もいらっしゃいますし、嗅いだ瞬間、「うゎ〜いい香り!」と一瞬で笑顔に変わる方もいらっしゃいます。反応は本当に三者三様。
スッキリする<朝用>ブレンドとリラックスする<夜用ブレンド>から好きな方を選んでもらい、精製水と無水エタノールを入れたビーカーを配布。
この機会に、手が不自由な方にはリハビリも兼ねて、是非手を動かしてもらいたく、一人ひとり時間をかけながら、容器に入れてもらいました。そして精油をブレンドした後は、シェイクタイム!
そして今回、初めて、ある課題に直面しました。
全員が無事作り終わった後、実際に自分で作った香りを体感してもらおうと、皆さんでスプレーボトルを押し始めた時です。
参加者11名中3名の方が、スプレーのポンプ部分(押すと「シュッ」と出る部分)を力が足りず、お一人では押せないという事態が発生。よく見てみると、30mlのスプレーのポンプ部分には小さなバネが付いており、そのバネを押すことが容易ではないのです。職員の方と押し方を工夫して、なんとかご自分で押せるようサポートしました。
授業後、今後の参考にしたいと、職員の方にお話を伺いました。
半年前に骨折をされた方も合わせ、3名様皆、筋力低下が原因とのこと。今後の改善策を考えようとしたのですが、職員の方曰く、「11名中10名に至っては家族が同居しているため、本人が使いたい時は家族が手伝うだろう」とのことでしたが、1名は独居とのこと。せっかくデイサービスでアロマミストを作っても、ご自分で香りを嗅ぎたい時に使えないのでは心苦しい限りです。
普段から話もきちんとされて、ご自分の身の回りのことは大体出来ているように見受けられても、こういった容器を開けるのが難しくなるということ。日常生活は課題山積です。
私も一昨年、子宮内膜症の手術を受けた後1週間は、一人では歩けなかったし、身体を横たえることも出来ませんでした。出来ない時間が長すぎて、今までどうするとベッドで横になれていたのか、どんなに考えても思い出せないということがありました。
「当たり前のことが出来ない」という方が、周りには大勢いることを常に念頭に置いて、活動していきたいものです。
* * *
「先生もお願い事、書いていきませんか?」職員の方に声を掛けられた。利用者の方が書いたであろう沢山の短冊の中から、ふと目に飛び込んできた一枚。
<本日のレシピ>
朝用に、精神高揚作用、精神安定作用、精神強化作用のある、レモン&ローズマリー・シネオール(ローズマリー・カンファーはご年配の方に刺激が強いので禁忌のないローズマリー・シネオールを使用)
夜用に、精神安定作用、鎮静作用、誘眠作用のあるラベンダー・スーパー&オレンジスイート
※これらのレシピは認知症予防“専用”ではありません。なぜなら、これらの精油に含まれる様々な作用は、私たちの脳や身体に、“必要な時に必要な分だけ” 影響を及ぼすものなので、ご年配の方に限らず、元気いっぱいの若者や、赤ちゃん・お子さまにだって効果抜群の安心なレシピなんです。ですので、寝つきが悪いときや、朝スッキリ起きにくいとき、はたまたリビングや玄関、キッチンなどのお部屋など、いろんな用途に使えるマルチなルームスプレーで、万人の方にオススメのブレンドです^^
余談)
今朝たまたま「ぐでたまの七夕」を見て、こういうのもあり!と思わず吹き出しました。
そうそう、力を抜く、頑張らない、っていうのが大事な時もありますものね。
最近、この「ぐでたま」の精神が私に必要だなと、彼の存在を意識し始めました(笑)
(気になる方は、動画で「ぐでたま 七夕」でご覧ください^^ )