【連載コラム “隣にアロマ” があるといいワケ】
精油(エッセンシャル・オイル)とは、ハーブなどの植物から芳香物質を採取して集めたもので、花や葉、根、樹皮、樹脂、果皮などのさまざまな部位から抽出されます。植物から抽出される精油の量は非常にわずかで、たとえば、1kgの精油を採るためには、ラベンダーでは150kgの花が、ローズでは3トンもの花が必要となります。ローズの精油“1滴”で考えると、なんと約60本分ものバラの花びらが使われているのです。このことからもわかるように、精油には植物が持つ香りの有効成分が凝縮されています。だからこそ、たった1滴でも優れた効果を発揮するのです。
精油には、数十から数百種類もの有機化合物の成分が含まれていて、心と体にさまざまな影響を及ぼします。その働きは、心理的な作用をはじめ、生活リズムやホルモンの調整作用、体内のさびつきを防止する抗酸化作用、抗菌・抗ウイルス作用、保湿作用など、じつに広範囲に渡っています。一種類の精油だけでも多様な効果が期待できます。さらに、数種類の精油をブレンドすれば、効果は相乗的にアップするでしょう。
Tonalini代表を救ってくれた
宮川明子さん著『心と体をケアするアロマテラピー』より引用