8. 日々のお勉強 (アメリカ・フランスでの勉強も)

セミナー受講録②化学の基本<アロマセラピーで化学を学ぶ理由>

先月末に受講した「化学の基本」セミナーの備忘録です。

元素周期表や原子の構造(原子核を周る電子)など、化学の基礎を一から学び直し、NARD JAPAN認定アロマ・インストラクターの授業の復習と、これから認定アロマ・アドバイザーを教える上で参考になる知識を得ることができました。

その前に… 「アロマセラピーに化学!?」と疑問に思った方へ。
アロマセラピー講師の私が、なぜ元素周期表を見てゴニョゴニョ言ってるのか?

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それは、私たちが扱うエッセンシャル・オイルと呼ばれる精油が何で出来ているか、に関係します。

精油って、香りの成分を持っているごく一部の“芳香植物”と呼ばれる植物から、香りの成分となる「芳香分子」を取り出して出来ています。(大体300以上の科がある中で、シソ科やキク科、クスノキ科やフトモモ科など、30科ほどが芳香植物です。)

その芳香分子は、水素や炭素、酸素が結合して出来たもので、その結合の仕方で、香りが異なったり、効能効果が異なるのです。

よって化学を知ることは、メディカルアロマセラピーに不可欠な精油のことを知る第一歩なのです!

しかも、私がお教えするナード協会のアロマテラピーでは、解剖生理学のレッスンがほぼ毎回含まれています。身体のメカニズムを詳しく知るために、細胞レベルから学んでいきますので、化学の知識がとても役立つのです!

アロマセラピーを利用するのなら、そして、効能効果を期待して精油を使うのであればなおさら、なぜその精油にそういった効能が含まれるのか、そしてどうやって私たちの身体に作用するのか、知りたいですよね?

納得してアロマセラピーを活用したい方は、当スクールの「NARD JAPAN認定アロマ・アドバイザー資格取得コース」がオススメです。化学や身体のメカニズムを詳しく学ぶだけでなく、以下写真のように、芳香分子を電子座標で分類しながら、精油の特性をきちんと理解するから、受講後もご自身で精油を活用することができます。
➡︎詳細はこちら

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さて、前置きが長くなりましたが、備忘録そのものを忘れてしまう前に(笑)。

以下メモ:

・自然界の中で「これ以上分解できない!」というほど小さくしたものをatom(原子)と呼び、全ての物質は原子から出来ている。
・19世紀にドルトンが、物質の根源となる基本粒子“原子”が存在する、という仮説を発表し、今日ではその物質の根源となる成分が「原子」だということが証明されている。
・原子の一部である電子が発見される。

ご参考までに・・・
ドルトンの原子論の5つの原則 (出典:wikipedia)
・ある元素の原子は、他の元素の原子とは異なる。異なる元素の原子は相対原子質量によって互いに区別できる。
・同じ元素の原子は、同じ大きさ、質量、性質を持つ。
・化合物は、異なる原子が一定の割合で結合してできる。
・化学反応は、原子と原子の結合の仕方が変化するだけで、新たに原子が生成したり、消滅することはない。
・元素は原子と呼ばれる小さな粒子でできている。

・1億分の1cmにも、大きさ=重さ(質量)が存在する。
・重さは重力で変わるが、質量は宇宙でも地球でも変わらない。
・原子には原子核と呼ばれる核があり、その核には陽子と中性子が一つずつ入っている。陽子と中性子の数が、質量。つまり、私たち人間の重さは陽子と中性子の重さ。(原子には電子があるが、その電子の質量は、陽子と中性子の1840分の1の重さしかない。)

・金属元素とは…単体で光ったり伸びたりする性質があって、電気や熱をよく通す元素のこと。全元素の8割以上が金属元素。
周期表だと、水素を除いた1族から12族まで全て金属元素

・非金属元素とは…単体で熱や電気は伝えにくい性質を持つ。
(周期表だと、硼素とアスタチンを結んだ線の、右側にある酸素・窒素・炭素・水素が含まれる。)
➡︎アドバイザーコースでも、精油は主に酸素と炭素と水素から成ると習います。

・金属元素+金属元素=金属結合
・金属元素+非金属元素=イオン結合(例:Na+とCl-)
・非金属元素+非金属元素=共有結合(酸素、炭素、水素から成る芳香分子は、電子を共有し、共有する部分は重なり合う。)

授業の最後には、1円硬貨のアルミニウム、1gの質量を計算しましたが、とんでもない計算式になったので割愛します(笑)

 

明日は「化学の基本」セミナー第2回を受けてきます。レポお楽しみに⭐︎