家づくり#9 | DIY・夫婦で漆喰を塗る

DAY56(上棟から56日目)& DAY60(上棟から60日目)・・・DIY・夫婦で漆喰を塗る

今日から引越週間というものの、武勇伝「漆喰塗り初体験!」が忘却の彼方へ行ってしまってはいけないような気がして、早起きして書いています。

先日、建築中の新居に潜入して、なんちゃって左官屋さんをしてきました!

もともと、好奇心旺盛でなんでもやってみたくなってしまうミーハーな私と、こだわる時はとことんこだわる職人気質な夫が、
「漆喰塗りやらせてもらえませんか?」とハウスメーカーさんに頼んだのが始まりです。

「自分たちがこれから住む家を、できる限り手作りすれば、より愛着を持てるんじゃないかな、ルンルン♬」と考えていたのもホントですが、ホンネは、当初の予定より予算を大幅にオーバーしてしまっていて、経費を浮かせたいという切実な事情もそこにはありました(笑)

外の人が比較的入らない場所で、
ウォークインクローゼットと、
ウォークスルーシューズクロークと、
寝室、の計3部屋を提案すると、しめて4万円ほど節減できるとのお話でしたので、自分たちで塗ることに決定!

でも、今改めて思うのですが、経費が浮くといっても、やっぱり「やってみたい!」という気持ちがなければ、お願いしていなかったのだと思います。


(私たちの家の壁と天井は全て漆喰で塗られています。調湿効果も高い石灰岩から出来ており、化学物質は一切使っていないのでとても気持ちのよい空間です。)

🍁漆喰塗り1日目

夫も私も仕事を1日休み、事前に塗り方を動画で予習し、満を辞して臨んだ10月の末。
防寒着で汚れても良い服、というのはなかなか難しく、ヨレヨレになりつつある服の中にヒートテックを重ね着し、靴下を3枚重ねて、建築現場に向かいました。

ありがたいことに、私たち2人分のコテとコテ板、そして漆喰を用意してくださっていました。(初心者は新品の道具だとうまく塗れないそうです。)しかも特別に、左官屋さんの業者の社長さんも来てくださっていて、私たちに直々に塗り方を伝授してくれました(感動!)。漆喰が落ちても大丈夫なように、床には一面、養生シートが。

超初心者の私たちは、まず最もプライベート空間であろう、寝室に併設したウォークインクローゼットから作業することに。(こちらは頼もしいスタッフさんと、真剣にテクニックを盗もうとする夫のモーニングショットです。)

ウォークインクローゼットの両側を夫婦で分担することになり、私も早速チャレンジしました。

感想は・・・

めちゃめちゃ難しかったです。

初めて触る漆喰は、見た目はもちもちしていますが、大きめの柄杓のようなもので掬い取ると、生クリームみたいにフワッフワで柔らかくて、気を許すと、簡単にポタッと床に落ちてしまいます。

(このハウスメーカーが使う漆喰は、日本で一般的に使われる漆喰に比べて繊維を多く含み、一度にゴッテリと塗りつけることができるのですが、そのぶん、綺麗な平面に仕上げることは困難で、どちらかというと欧風な、表情のある表面になるのが特徴です)

工程としては、手首が痛くなるくらいに重い漆喰を右手ですくい取り、左手でパレットのように持つコテ板にその漆喰を乗せます。そして右手をコテに持ち直し、左手のコテ板に乗った漆喰をコテで必要量取り、壁に移し、塗っていく、という感じです。

何が難しいかというと、

・右手の真っ平らなコテで、漆喰を壁に乗せ、壁についたトロトロ生クリームを床に垂れないように壁面にキレイに伸ばしていくこと

という作業だけでも非常に難しいのに、

・右手で壁に塗っている最中、柄杓でバケツからすくい取った漆喰が乗る左手のコテ板をちょうどいい角度で握っていないと、トロトロ生クリームがボタッ、ボタッと簡単に床に垂れてしまうこと

また

・壁に塗った漆喰は、厚さがちょっとでも分厚すぎると壁からすぐにボタっと音を立てて床に落ちるし、

・逆に厚さが薄すぎると、石膏ボードが見えてしまうし。

 

極め付けは、時間制限もあるということ。1時間弱で固まってしまうので、一度塗り始めると、その開始した位置や終わった位置で漆喰の塗り跡が変なふうに残ってしまうので、途中で止めづらい、やり直しがきかない、というプレッシャーもありました。なので、固まるのを恐れ、私は10時の休憩も取れないまま、黙々と作業を続けました。

でもそのとてつもない難しさに、負けず嫌いな夫も私も、逆に少しでも自分のものにしようと、根気強く同じ作業を繰り返し、少しずつですが感覚を掴んでいきました。「楽しい!」という言葉を、二人してほぼ同じタイミングで口に出していました。

角の細かいところなんかは、しゃがまないとできないので、真剣なあまり、ついスリッパを脱いで塗っていることも。
3枚重ねばきした靴下に冷たい湿り気を感じ、初めて、見た目は固形の漆喰が、実は思った以上に水を多く含んでいることを知りました。
犯人はもちろん、さっきからボタボタと床に漆喰を落としまくった私たちです(笑)

 

4時間後に、ようやくウォークインクローゼットの中を塗り終わりました。

 

午後からは寝室に移り、私が密かに憧れていた「扇型」で塗りたいという望みを勇気を出して伝えたら、左官屋さんも思いの外、ノッてくださり、3人で塗っていきました。
(ウチの寝室の一部には、お手本を見せてくださった社長さんの塗り跡もあります。そこだけ明らかに綺麗な仕上がりです…)

1日を終えての感想。

この頃になると(週に何度も差し入れに来ていたので)、大工さんや左官屋さん達が、必ず10時、12時、15時に休憩を取ることは知っていました。正直、これまで会社勤めの中で、定期的に休憩を取ることは稀で、続けて仕事してしまうような働き方をしていたり、元々そうやって働いてしまう性格でしたが、1日左官作業を経験して、いかに定期的に(強制的に)休憩を取ることが大事か、よく分かりました。時間が経つのはあっという間ではありますが、ものすごい集中力を使う作業なんです。目も、頭も、身体も。

「すごく大変だったけど、またやりたい!」という気持ちで満たされ、また、自分たちで課したタスク3ヶ所のうち、2ヶ所を終えることができ、安堵しました。

 


🍁漆喰塗り2日目

この日は、残りのウォークスルーシューズクローク(プライベート用玄関というか納戸というか、そんなところです)を2人で手分けしてやることに。

 

漆喰と水の混ぜる分量が、前回と異なったのか、この日は非常に塗りやすく、また私たちも手つきが慣れたのか、スイスイと塗り始めました。

ここの壁は私が一面塗りました。
Before&After です。↓

2日間を終えて、夫の感想です。

「初日に比べれば、2日目は要領も掴めてきたのか、効率的に、そこそこ気持ちいい仕上がりにできた」
「コテやコテ板を持ち続けた手首、屈んだり仰け反ったりした腰、脚立で踏ん張った内腿の筋肉痛を伴った疲労感が心地いい」
「我々が1日かけてやっと塗り終わる面積を、10分程度で終えてしまう左官屋さんを見て、職人さんの凄さを実感した」

 

 

後日、現場の左官屋さんやハウスメーカーの方達から、

「よく音をあげずに最後までできましたね」とか
「ごめんなさい、正直もっと早くギブアップされるかと思っていました」などと言われました。

(そんな風に思われていたとは。褒め言葉と受け取っていいんですよね、きっと…笑)

さらに、
「これからもっとお施主さんに参加してもらうのもいいかもしれないですね」と言っていただけたのは、ご迷惑をお掛けしたばかりではなかったかな、と嬉しく思いました。

 

この体験のおかげで、これからずっと、職人さんに心から感謝して暮らせそうで、温かい、いいお家になることを願っています。


次回、「家づくり#10  」につづく。どうぞお楽しみに。


これまでの家づくりレポ・ブログ

「家づくり#4|草刈り、即ち夏との闘い」はこちら

「家づくり#5 | アロマスクール兼自宅、上棟!我が家からアロマテラピーのプレゼント」はこちら
「家づくり#6 | 上棟1ヶ月は星のスピードで」はこちら
「家づくり#7 | 天然素材でつくる家」はこちら
「家づくり#8 | 匠の技が集う家, something heartwarming」はこちら

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